仏(ほとけ)と言われる私のエッセイ

テーマはバラバラですが、ちょっとしたことを私なりに掘り下げて書いています。喜怒哀楽のある豊かな今後に向けて想いを綴りました。最初は音楽紹介から入りましたが、少しづつ変化してきたのでブログタイトルも変更します。

感情を味方につけ、論理的に考える

今は営業の仕事をしている。といっても営業の仕事以外はしたことがないが。今の会社に入った時は自分のお客様がいなかったから、今はそれなりに仕事があって幸せだ。最近は減ったが、新規顧客はまだまだ開拓する必要があって今日も取引のない会社に自分なりの観点で準備したものを諸々提案した。

 
そんな中今日は私が今の会社に入って新規で取引を始めた会社で、最も思い入れの大きいお客様に対し、クレームの報告という避けられない業務があった。私としては、この会社が不良品に対する品質管理において、どんなレベルの管理を要求しているかわからなかったことと、製品を製造する際の工程の一部分を詳細に把握していなかったこともあり、細かい対策事項を説明しても、詳細を突っ込まれた場合にうまく回答できる自信がなかったため、対策の部分については方向性を示すにとどめた。
 
しかしながら、先方の要求するレベルは私の予想に反して高く、具体的かつ実効性、継続性のある対策を期待していたようで、今日の私の回答は全くもって十分ではなかった。とりあえず、不具合の発生から短い期間のことだけに、今すぐの対策練り直しを要望されたわけではないが、今後も安心してオーダーをいただくためには、比較的短い時間で、抜本的な対策が必要になることは場の雰囲気と先方がコメントするトーンからひしひしと感じられた。だから私としてはいつまでに対策を講じて報告に上がるかを、本日中に連絡する旨お伝えしその場を離れた。
 
私としては、今週のうちに現場の詳細なオペレーションを確認し、それらを再構築してお客様の要求するものを提供できるシステムを、来週早々には報告する必要があると自分なりに決定し、お客様には報告を入れた。かくして私は自分で自分の腹に時限爆弾を巻き、自ら決めた時間軸で対策を練ることになる。
 
今迄一生懸命営業活動をしてきただけにこのことがうまく解決できないともうこれ以上の受注も期待できなくなる。これまでの思いが無駄になってしまうと考えると、あまりに残念だ。これまでもお客様の要望事項にはなんとか応えてきたし、要望されないことでも積極的に提案をした。自分なりの時間軸を設定してうまく提案し、形にしてきた自負もある。だからこそ今回もこれまで培ってきた論理的思考で考え、対応しなんとか乗り切りたいと思う。
 
すでに大まかな方向性は説明済みなので、あとはそれをいかに具体化するかにかかっている。今運用されているオペレーションが使えるか使えないかの判断をすぐにでもしないといけない。ダメな場合に備えて、私なりのオペレーションも考えておく必要があるだろう。パフォーマンス的にチェック項目だけを増やしてみても意味がない。標準化された手順を継続し、定着させるには時間がかかる。だから徹底して継続できるきちんとした手順をいち早く考え、必要なものを準備し、運用を開始しなければならない。
 
今後同様のビジネスを自分の得意分野として切り開いていくためには、品質管理面での体制づくりは避けて通れない。ここを乗り切れなければ先はない。だ一方ではここを完璧に解決できれば飛躍できる可能性もあるだろう。だからこそ限られた時間の中で精一杯の事をやろう。自分一人ではできないが自分一人でやりきる気概を持ってやろう。
 
根拠はないが、うまく解決できると実はどこかで思っている。自分の感情はすでに味方につけた。感情ほど味方につければ心強いものはない。この前向きな感情さえ味方につけられれば、問題の80パーセントはもう解決したようなものだ。