仏(ほとけ)と言われる私のエッセイ

テーマはバラバラですが、ちょっとしたことを私なりに掘り下げて書いています。喜怒哀楽のある豊かな今後に向けて想いを綴りました。最初は音楽紹介から入りましたが、少しづつ変化してきたのでブログタイトルも変更します。

里親制度について

私も奥さんも多分すごく子供が好きなタイプです。別に取り立てていうほどの特別なものではありませんが。
私たちには二人の子供がいます。二人いると三人いたほうがいいねというのは、私たち夫婦としては共通の見解でしたが、男二人の面倒を見ながら、さらに小さい赤ちゃんを育てるのは、精神的に厳しい可能性が高かったので、仕方なく打ち止めにしたという経緯があります。
ただ、下の子が5才になり、当時よりは余裕が出てくると、身近にいる赤ちゃんがなんとなく羨ましくなり、再び赤ちゃんを抱っこしたいという思いが、お互いに芽生えて来ました。
そんな中、何の知識もない中で、養子縁組ということもあると思い至り、再び赤ちゃんを育てる喜びを享受すると同時に、不幸な幼少期を送る子供があってはならないという思いも相まって、自分達の本当の子供でなくても子供を持つ手段はあると思い、色々と養子縁組についての要件を調べてみました。

結果的に養子縁組に関しては、自分の本当の子供になるという前提があり、中途半端な意志では責任を全うできないということを思い知りました。

かくして半ば諦めかけていた三人目の子供ですが、ある時里親という制度を知りました。これは、個々の理由で実親と暮らせず養護施設等で生活する子供たちが、普通一般の家庭環境で生活ができるよう、地方自治体毎に登録された里親に、公費を持って親業を委託するというものです。里親制度は、極論してしまうと、自治体、個人間の有償での期間限定子育て受託契約というものになります。一方、養子縁組は法的な親子関係を築くもので、根本的な違いがあります。

私達の場合、すでに実子が二人おり、経済的な理由や、責任の重さという面で、養子縁組ができる程ではないことは残念ながら明白でした。ただ、自治体から親業を委託される里親制度なら、検討してみる可能性があるのではないかと思い、検討を始めました。

育てる子供を自分達で選べるわけではなく、また基本18歳になるまでの期間限定の親という至極ビジネスライクな制度ですが、私たち夫婦にとっては十分実現可能なのではないかと考えています。

勿論望めば誰でもなれるものでもなく、各地区の児童相談所の厳しい審査があります。また、自分の本当の子供ではない幼い子供を自分の子供同様に愛せるかという問題も、将来子供達が思春期に差し掛かった時に、本当の兄弟姉妹でない人とうまくやれるかどうか、等障壁はたくさん出てくると思いますが、そんなことも含めて今は何とか暖かい家庭環境を実現できるのではないかと、根拠はありませんがそう感じています。

つい最近子供たちにそれとなく、その事を話してみました。幸い物心ついてきた、今度3年生になる長男は、単純に新しい弟、妹ができることについていいねえと即答してくれました。今はまだ小さくて複雑なことは考えられないにしても、信頼する我が子がそのように感じてくれたことについて本当に嬉しくあり、また、感謝したいと思いました。

近々奥さんもとも真剣に話し合い、お互いに意見が同じようなら、具体的な手続きを開始したいと思っています。一週間にわたる研修や面接、審査を経て始めて登録となりますが、一歩一歩前進できればいいなあと思います。

私たちの息子達のように、子供は愛されて育つべきだと思います。この制度を利用する事でもう一人、愛されて育つ子供を増やすことができる、小さなことかも知れませんが、そんな風に考えています。