仏(ほとけ)と言われる私のエッセイ

テーマはバラバラですが、ちょっとしたことを私なりに掘り下げて書いています。喜怒哀楽のある豊かな今後に向けて想いを綴りました。最初は音楽紹介から入りましたが、少しづつ変化してきたのでブログタイトルも変更します。

松山 英樹 石川 遼 そして伊沢 利光

昨日の朝は車での通勤だったので、車内でテレビを見る時間に恵まれた。見たのはゴルフのマスターズ最終日だ。初日から松山が結構いい位置につけていることは知っていたが、最終日に伸ばして5位タイにつけている事には正直驚いた。チャンネルを合わせた時は丁度13番でイーグルパットを決める直前だった。これを見事に決めて-10の4位。後続組は4組あり、ミケルソンやマキロイなど世界トップの選手に加え、新鋭21歳のジョーダン スピースがぶっちぎりのスコアで独走していた。

 
石川 遼が15歳でツアー優勝をして以来、ずっと彼を応援してきた。ライバルとして比べられる二人だが、二人のイメージは大きく異なるだろう。石川がメディアへの露出も多く、饒舌っぷりも相まって派手な存在であるのに対し、松山は寡黙で露出も少なく対照的だ。真にゴルフを愛し日本のゴルフ会のレベル向上を想う人には分からないかもしれないが、私のように中途半端なゴルフファンには石川も松山も同時に応援しようという気持ちになれいものだ。
 
石川が10代の頃に日本のゴルフ会を盛り立てた功績は大きい。国内のツアーではすでに10勝もしている。米国に主戦場を移してからも、ネット上には石川を応援するブログなどはたくさんあり、一打一打をリアルタイムで解説しているものまで存在する。以下に最も有名な応援ブログを貼り付けておこう。
 
ここ数年は松山が破竹の勢いで実績を上げている中、石川は試行錯誤を繰り返している。まだまだ復調の兆しは見当たらない。石川ファンとしては、松山のこの快進撃について内心穏やかでない日が続いていることだろう。私もその一人だった。
 
でも今日のこの戦いぶりを見ていて、松山はすでに次元の違う存在になってしまったなあと実感した。残念ながら石川と比較するレベルではない高みにきたということだと思う。今日の戦いっぷりを見てその実力を認めざるを得なくなった。心から松山を応援したいという気になった。抜群の安定感を誇る松山のことだ、来年は日本人前人未到のメジャー制覇をマスターズで決めてほしいと思う。
 
さて、話は変わるが、今回のマスターズで松山は5位という好成績だったが、上には上がいる。片山晋呉井澤利光いずれもマスターズで4位を記録している。片山はまだバリバリの現役で昨年はかなり調子を上げてきている。一方の井澤利光は私がゴルフを始めた時、全盛期だった人物だ。2001年と2003年には国内男子ツアーの賞金王になり、2001年の獲得賞金総額(2億1793万4583円)は男子の年間獲得賞金額の記録として未だに破られていない。当時私が勤めていたブリヂストンがスポンサーについていたこともあり、井澤が愛用していたTS201というクラブを私は未だに使用しているし、当時は井澤のスイングが本当に格好良くてDVDを死ぬほどみていた。
 
そういえば井澤は今何をしているのだろうかとふとネットを調べてみた。彼は今東京と福岡でゴルフアカデミーを経営していて、自ら素人を教えることに喜びを感じているそうだ。ツアーに出場しなくなった理由はクラブの進化に対応できなくなったこと。十数年前は300~350cc程度の小ぶりのヘッドが主流だったが、今は460㏄のデカヘッドが主流になった。
 
今でもその気になればシードくらいは獲得できるが、「優勝ができないのなら」という理由でツアーから離れたのだそうだ。全盛期のころは勝つことだけを目標に自分を追い込んできたが、正直かなりつらかったようで、勝って「うれしい」ことはあっても「たのしい」ことはなかった。
 
その点、今は生徒さんとのレッスンを「楽しく」やれており、ゴルフに対する新たな接し方を見つけたらしい。今考えるとツアー参戦時もこれぐらい気楽にやれたらもっと良い結果が残せたかもしれないし、もっと長くやれたかもしれないというコメントを残している。
 
ただ一方でツアーは離れているが、本人としては辞めたわけではないそうだ。どちらかというと休養中という方が合っているらしい。これはひょっとして近い将来に今や伝説の「KING OF SWING」新生井澤利光がみられるのではないか、一ファンとしては期待せずにはいられない。シニアのツアーでもいいから再び切れの良いドライバーショットを見たいものだ。
 

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