仏(ほとけ)と言われる私のエッセイ

テーマはバラバラですが、ちょっとしたことを私なりに掘り下げて書いています。喜怒哀楽のある豊かな今後に向けて想いを綴りました。最初は音楽紹介から入りましたが、少しづつ変化してきたのでブログタイトルも変更します。

親孝行 ー 年に2回の親子ゴルフー

f:id:Akurate:20150514053725j:plain

 

表面だけを見ると特別な事ではないのだが、私にとっては非常に大切な年中行事がある。それは父親との年に2回の懇親ゴルフだ。ここ数年は年末年始とゴールデンウィークに実施している。

 
場所は決まって茨城県の笠間カントリークラブだ。ここは大型の連休中でもキャディさん付きで、2サム保証(二人きりでラウンドすること)がある。ネットで調べても私の家から1時間強程度の場所で、大型連休にこの条件で予約が取れるところが極めて少ないからどうしてもここに落ち着いてしまう。
 
これは私にとってはすごく贅沢な1日で、ゴルフ代だけで約45000円(2人分)は下らない。交通費を含めると5万円ではお釣りが来ない。私の稼ぎからすれば至極贅沢な遊びなのだ。もっとも代金は全額父親持ち。両親は悠悠自適の団塊世代で生活にはそれほど苦労していないのだ。それに引き換え、私は稼ぎが少ない上に、これからどんどんお金がかかるので、そんな遊びをしている余裕がない。そんな私でも大好きなゴルフができる少ない機会なのだ。父親も年に2回のこの機会を孫達に会う事と同じくらい楽しみにしているようで、なんともありがたい話だ。
 
小学校時代野球少年だった私は、低学年から高学年にかけて父親と小学校の運動場で野球をするのが大好きだった。父親は自動車教習所の教官をしていて、定時に仕事が終わる時は17:30に家に帰ってきていたので、夏場の日が長い時期になると毎日のように17:30頃父親の駐車場で待ち伏せし、一緒に小学校に行き、真っ暗になるまで二人で野球をした。小さい頃(小学校低学年頃まで)の記憶がほとんどない私にとって、二人で野球をした事は本当に懐かしい記憶だ。
 
私がゴルフを勧めたのは今から12〜3年前。私がゴルフを始めてから2年後くらいだ。当時55歳くらいだったと思う。それから地道に練習し、今では90代前半でラウンドできるようになった。ラウンド数でいうと私はせいぜい2〜3ラウンド/年に対し父親はゆうに20ラウンド程度をこなしている。老後の良い趣味の一つになった。
 
今父親は大型連休の一ヶ月くらい前になると必ずゴルフの日程について連絡を入れてくる。そしていつものように私が予約を入れて、日時を連絡すると、ゴルフの当日まで天気予報ばかり気にしているらしい。まるで小学生の私が、父親と野球をしたいために駐車場で待ち伏せたり、事前に定時に帰宅の日を教えてもらった時のように、楽しみでならないのだ。
 
そう考えると、この年に2回のゴルフも本当に特別な意味を持つ。かつて自分がしてもらったことを今は私がお返ししている事になるのだ。あと何回できるかはなんとなく想像がつくし、この先何があるかわからない。だから次の機会も存分に楽しんでもらおうと思う。
 
※そんな綺麗事を言いながらお金は出してもらって、自分もしっかり楽しんでいるのだから、これは親孝行などとは言えないなあ。